林 鶴代さん(58歳、愛知県、ピアノ教師・ピアニスト)

今から5年ほど前に、中学・高校時代の友人と久しぶりに会い、ランチをしながら更年期にさしかかった自分たちの健康の話や親の介護の話などをしていたところ、たまたまエゴスキューの認定Eサイズトレーナーをしている友人からエゴスキューのことを聞き、知りました。

自分自身が日頃の疲れやストレス、睡眠不足などで、心がかなり病んでいて、それに伴って体全体がガチガチになっていたことや、トレーナーの友人からもらった「スタティックバック」の体操のやり方が書いてあるカードを見て、家でやってみたら、すごく気持ちよかったのもあり、とりあえず個人セラピーを受けてみようと思いました。

エゴスキューを始めた時の症状は

最初は心が疲弊していることが最大の症状だったと思います。ともかく不安でした。
それは本当に長い間、頑張らなければいけないと思いこんでいる自分に蓄積された疲労であったり、ストレスであったり、プレッシャーであったり、睡眠不足であったり、たくさん思い当たります。体がガチガチに凝っている感じで、難聴とか血圧上昇とか右手親指のバネ指とかの具体的な症状がでていました。

これまでの対処法ではダメ・・

ピンポイントでどこかで痛いとかではなく、体全体が機能不全のようで、動きにくかったり、疲れやすかったので、自己流でいろいろやってみたのですが、すぐに脱落してしまい、すべてダメでした。マッサージ機とかも購入して使いまくったのですが、その時はいくらか良くなっても、またすぐに元の木阿弥でした。

個人セラピーを受講し、体操を実践したら・・・

2016年7月から個人セラピー8回コースを受けました。
私の場合、大元に心が疲弊しているというのがあるので、体操をしてすぐに症状が改善されるわけではありませんでした。正直なところ、個人セラピー5回目ぐらいまでは、必死にEサイズをこなしているというだけで、改善するという感覚はありませんでした。

ただ、右手親指のバネ指の症状は半年くらいで消えていました。

それでも大きな変化はないのですが、個人セラピー7~8回目には、何かが変化していると感じ始めていました。その何かというのは自分ではまだわかっていませんでしたが…。もう少し続けてみようと思い、その後メンテナンスコース4回も引き続き受けることにしました。メンテナンスコースは、自分のペースでゆっくり1年かけて受けました。

2018年の秋くらいから、肩甲骨を動かすとミシミシ鳴り出して、可動域が明らかに変わっている感覚がありました。

実は、私はピアノ教師であり、コンサートピアニストです。

肩甲骨の可動域が良くなったことで、ピアノ演奏において、ものすごい変化をもたらしました。でも、この頃はまだやっとスタート地点についたくらいでしたが・・・。

2018年秋~2019年は、家庭の事情で地元、愛知、豊田、を離れて、京都で生活することになり、しばらくピアノのない生活になりました。ピアノがないので、その分、エゴスキュー体操をコツコツやっていたところ、なんだかどんどん体が変化していく感覚を感じてきました。

歩き方、肩甲骨の動き、姿勢などなど・・・歩き方が変わってくると、靴底の減り方も違ってきます。

そんなこんなで2020年になり、コロナ禍で音楽活動や講座の仕事がことごとく無くなる中、ゆっくりともう一度ピアノに向かうことができ、弾いてみると、今までとは全く違うのです!!

50年以上音楽に携わってきて、海外留学もして、リサイタルもやってきたのですが、これまでできなかったことができるようになっているのです。

これまで弾けなかったものが弾ける!
これまで悩んでいた、テクニック上のことが解消している!

自分は覚醒しているとしか思えませんでした。

こういう感覚になるのに、4~5年ぐらい必要でしたが、今はエゴスキューを続けてきて本当に良かったと思っています。
改善という意味では、日々改善し続けている感じがするので、まだまだ発展途上ですが、もっともっとエゴスキューに対する引き出しを増やしていきたいです。

今、音楽が楽しくて仕方ありません。

エゴスキューを経験して、みなさんに伝えたい一番のエピソード♪

エゴスキューは単に体操をするというだけでなく、コレクトとコネクトをバランスよくやっているというのが、私は素晴らしいと思います。

何よりもエゴスキュー創始者のピートさんが言っている“Peace of mind”というのが心に響きます。

心の平穏なしには、いい知恵も浮かばないし、良い選択もできません。幸せから遠ざかってしまいます。

私の場合は、心が病んでいたところからのスタートだったので、“Peace of mind”の大切さが身にしみます。
是非、まずは“Peace of mind”を手に入れることを楽しんでください。

それと「あわてず、焦らず、あきらめず、大丈夫、ひとつひとつ」。
私が日々、心に言い聞かせていることです。

エゴスキューもひとつひとつ何か気付きがあり、体感することがあって、時間をかけながらじわじわと体の中に浸透していくように思うので、焦らず、頑張りすぎず、自分のペースでやってほしいです。

今、痛みでお困りの方に向けて、一言、メッセージ

エゴスキューをやり始めてから、痛いところに大元の原因があるわけではない場合が多いというのを認識しました。

『体はユニットです。』是非、体全体のバランスを整えることに目を向けてください。(もちろん心も・・・)

年齢とか関係なく、筋肉も脳も無限大です!!

  

追伸:ピアニストの視点から
○ゴルファーズグリップ最高です!!
 このゴルファーズグリップから体全体へのユニットを感じます!!
○ペダルをふむ足も基本の足の形でバッチリです!!