しらいしかずこ
白石和子 さん
40代 神奈川県 主婦

どっぷりとエゴスキュー漬けの2日間でした。

自分の痛みに最近気づいた方、「自分で治す方法」に期待して足を運んだ方、より貢献したいと申し込んだ方、その他、本を読んで効果を感じた方、DVDだけでは自己流になりがちなので確認したくて参加された方、すでに個人セラピーを受けている方、個人セラピーを卒業された方、そして、より理解を深めたいと集まった多くの再受講者・・・
さまざまな想い・期待・関わり・年齢の方がいらしていました。

グループ講習1

講義の部分では、人間の体のメカニズムとエゴスキューの根本原理から。
動くように作られている、動くことが大切、どう動くとよいのか、それはなぜか・・・など、改めて説明を受けると、それらの原理は、シンプルで、ごく当たり前のこととしてすんなりと理解できます。
しかし、その原理を実際の日常生活や多くの人の選択と照らし合わせてみると、そこには大きな隔たりがあり、誤解や思い込みがあったことに気づかされます。

中には、まだ日本では一般的になっていない考え方もあります。
それを具体的に今までの考え方との違いを解説していました。学術的な専門用語を用いないので、わかりやすく腑に落ちる話でした。

また、痛みの意味、痛みの原因、つきあい方や解消法、エゴスキューのめざすもの、めざす姿勢、それが根本治療となりうる理由など・・・説明を頭で理解して→体感して納得する、または、体感したことを裏付ける根拠を解説というように、頭と体の両方で理解が深まりました。

お弁当の時間は、大きな円座になってエゴスキューを絡めながら自己紹介をしました。

グループ講習【3】

自己紹介では、たくさんの生の体験談をお聴きすることができました。
例えば、若い方が事故をきっかけで慢性痛を抱えることになった体験や、同年代の方が突然スーパーで歩行困難になった体験からは、誰でも日常的に起こりうることと知りました。

音楽家やダンスをされている専門家の方からは、さらなる能力向上のためにエゴスキューを活用している話がありました。何かに打ち込んでいる方々はとても輝いているし、向上心を持ち続けていることに対して敬意をもちました。

個人セラピーに出会って間もない方が「痛みが出たが使っていなかった筋肉が目覚め始めた証拠だと理解して続けた」とお話されていました。ご自分の体はご自分がよくお分りなのだな、と感じました。

既に個人セラピーの8回コースを卒業された方が「今はスキー山登りバンバン」と明るく語る姿からはパワーをいただきました。

エゴスキューを続けるうちに古傷が痛むようになった経験を持つ施術家の方が言うには「痛みは出た方がいい、痛い方が自然」とのこと。

痛みを無視し続けると痛みの感覚が麻痺してしまうこともある、痛みを感じるようになったのはゆるんできた証拠、どうやら脳は一番痛いところしか認識しないようだ、他が痛く感じる時があるが、それは今までも原因はあったものの感じていなかっただけで、一番の痛みが解決されたことによって認識できるようになったことによるものなのではと分析されていました。

まさにピート・エゴスキュー氏のいう「痛みは恐れるものではなく、理解すべきものだ」という言葉を具体的に示唆いただいた感じでとても参考になりました。

また、75歳でエゴスキューのトレーナー認定試験に挑戦して合格した方からは、いくつになられても貢献したいと望む、その尊い想いに刺激を受けました。併せて、土台である体の改善があってこそ高い志が発動したのだろうと、心と身体の関係性を改めて実感しました。

みなさんとエゴスキューの魅力を共有し、効果を再確認しました。さらに、その信頼がゆるぎない確信に変わる時間だったように思います。

お話だけでなく、実際に、当日、歩くことが辛そうだった方が、あるエクササイズで動きが楽になり、大きく何度も足踏みを繰り返す姿を目の当たりにしました。その表情から、それまでの悩みや不安の大きさ、身体の変化に対する喜びや安心、今後への希望が見てとれました。

グループ講習4

エクササイズの時間には、その場で体験して帰るだけでなく、自宅で実践することや、ご家族や周りの方に伝えることを前提にした細かいポイントも説明され、その理由も具体的に解説がありました。
外せないポイントと、自分のペースで伸ばしていけばよい部分を明確に区別して説明していて「無理をしない」「自分の健康は自分で責任をもつ」という言葉の意味が伝わってきました。
やる・やらない、続ける・続けない、どのくらいやる・どんなペースでやる・・・すべてが自分で選択できるが、その選択をするためには、自分の体の声に耳を澄ますことが必要だということが理解できました。

エクササイズがどのような体のメカニズムを考慮して作られているのかを知ることで、他の療法との違いが鮮明になりました。
エクササイズをやりづらいと感じた時の陥りがちな例、苦手な理由、ステップアップ方法なども紹介されました。「無理をしない」というルールの理由や具体例がつかめました。

最後に、エクササイズの大事なポイントについて実際にできているか、2人組でチェックしました。受講後も自宅で続けるのですから、自己流になっていないかどうか確認することが安心につながると思いました。

グループ講習3

2日目は、エゴスキューのめざすもの、筋肉の連鎖に刺激をかけることの重要性、めざす姿勢について再確認したあと、姿勢を観る時のポイント、姿勢の3つの分類とその特徴が説明されました。
ただ、ゆがみの見方の知識をどう使うかという点で留意すべきとして、決めつけ・ジャッジをしないこと、という話があり、あくまでも相手のためのものだということを意識することができました。

実際に、特徴的な姿勢をモデリング(真似っこ)してみて、その姿勢をとった時の痛みや気持ちを感じてみる時間もありました。心と体は密接につながっているということについて体感しました。

その後、3人組のチームに分かれて、お互いの姿勢の特徴を簡単に分析し合いました。
どなたにも多少のゆがみはあるのだなということや、少ないポイントを観るだけでも分類できることがわかったと思います。

後半は、その分類向けに作られた姿勢改善用のメニュー(プログラム)を実際に体験しました。
家族や周りの方にお伝えする時や自分で実践する際に知っておくとよいことして、3つに分類された歪みを解消する優先順位や1つ1つのエクササイズがもたらす効果の多様性(いろんな効果が期待できる)、メニュー(エクササイズの組み合わせ)の順番には意味があることなども説明がありました。

最後に、3人組のチームに戻って、エクササイズ実践後の姿勢の変化をチェックし合い、その効果を実感しました。
今日できた結果はいつでも出せること、だれにでもできることなのだ、との言葉があり、その再現性という点にエゴスキューの底力を再認識させられました。

チャレンジへ誘うワークがあったり、選択の主導権は自分にあることを意識づけするコーチング的言葉がけがあったりと、体操だけではない学びがありました。
また、飲み物・食べ物・睡眠などの健康情報も話題にあがり、充実した2日間でした。