橋山 稔子さん(医師(婦人科)、55歳、岐阜県)

 
私がエゴスキューに出会ったのは、今から10年以上前のこと。ネット検索で見つけ、やってみようと思ったのが始まりです。股関節の臼蓋形成不全(きゅうがいけいせいふぜん)があり、大学生の頃から徐々に悪化。その後、股関節に痛みを抱えていました。

治療を行うため夫の母が紹介してくれた整体に通っていました。確かに腕がよく、一時的には楽になります。でも、また痛みがおきるようになるので「この整体師さんが亡くなったら、自分はどうなるんだろう?他人任せでない、自分で治せる方法は無いのだろうか」と考えるようになっていました。
また、整形外科では「痛みが我慢できなくなったら手術しましょう。それまでは普通に暮らしていいですよ。」と優しい声で言ってくれましたが、自分の気持ちは「いやいや、この痛みや辛さを手術ではなく体を動かす方法(リハビリなど)で治るようにして欲しいんだけど・・・」と思い、整形外科受診は体の状態確認にはなっても、状態をよくする方法ではないと考えました。

毎日真面目にエゴスキューに取り組んだら・・☆彡

エゴスキューを経験することから、健康に関して、栄養・睡眠・運動・気力・積極的な考え方など健康になるべき条件などにも目が行くようになりました。

自分の体は、数年前から数十年かけてゆがみまくっていたと思います。
最初の数年間はエゴスキューをやったりやらなかったりでした。家事や仕事でエゴスキューに使う時間を作り出すことが出来ませんでした。ですから、当然よくならないどころか年を重ねることでどんどん悪くなっていきました。

それでも理論や理屈は体に良いものだと心から信じる気持ちがあったので、いい加減にしか取り組めてなくても個人セラピーを受け続けていました。

エゴスキューを1日に30~90分ほぼ毎日真面目に取り組むようになったのは、最近の2年間ほどです。もう50歳を超えていましたが、そうするようになって半年ほど経つと、少し動きやすくなったかもという事実をやっと得ました。

痛みや突っ張りや硬さを感じる運動であればあるほど、しばらく続けているうちに凝り固まっていた関節が緩み動き始める合図のように、運動中にバキッ!とかコキッ!とかいう音を立てながら関節が動くことを感じられるようになりました。病気に関しては病院通いをしていないのでわかりませんが、最近は動きが悪かった股関節の動きが少しずつ回復してスムーズに動けるようになってきたことを感じています。セラピストの方にも確かに動くようになっている!すごい!と褒められるとまた更に頑張るモチベーションにもなっています。

今は、年を重ねた後にきっと「40~50代が最も体がゆがんでいた。60~70代の方がより姿勢が良くなってスムーズに歩けるようになったのよ」と言えるのだと信じています。

「タワー」を実践し、その効果を続々と実感!

エゴスキューの体操メニューの1つである「タワー」は、股関節の動きをよくするのにとても良いことは分かっていますが、実は、それをすることで、脳の働きもクリアーで活発になることを感じています。

「Lumosity(ルモシティ)」という数分で出来るゲームを以前からほとんど毎日していますが、タワーを続けているとベストファイブスコアが出たり、ベストタイムが出たりすることがあるのです。そして、タワーをしない日が続くと絶対にスコアは悪いのです。日によってゲームスコアが異なる原因が最初はわかりませんでしたが、今ではタワーを片足30分×2(計1時間)を2日間続けるとゲームスコアがよくなることを実感しています。

もう数年以上続けているゲームなので50歳を過ぎているのにさらにベストタイムが更新できることがあるのにびっくりします。

その他、タワーをすることで視力もよくなることを実感します。仕事でパソコン画面を見ますが、タワーを続けていると小さめの文字までくっきりはっきりするのです。こうして現実に自分の体がより良く動くようになったり、日常生活でより観察力や注意力が高まり、視力までよくなるので、もうエゴスキューをやめることができません。

日によっては体操をする時間がとれないこともあります。それでもたった1つだけでも運動しておこうとか、少なくとも30分間頑張ろうと努力するようになりました。そして、体操ができなかった翌日にはより丁寧にエゴスキューをしたりするようになりました。自分の人生にとってとても大切な運動であるエゴスキューに出会えたこと、エゴスキューが日本で展開されていることに心から感謝しています。

これからエゴスキューを始める方へメッセージ

自分の体はかなりゆがみが進行してしまった状態でしたし、しっかりエゴスキューに取り組むようになったのは、50歳を過ぎてからです。それでも効果がでます。

諦めないことは本当に大切だと考えています。人間の体は日々の活動でゆがみ、痛みが起きると考えます。それを正して痛みを軽減するには、毎日どこかに時間を作って姿勢を正す体操が有効です。

自分は、最初は頭だけでわかっていました。体を動かすことは怠けていました。その間は今ほど自分で自分の体の変化に気づくことはありませんでした。

「自分の体を心を込めて労り、正しい動きを蘇らせることに集中して真剣にエゴスキューに取り組むと、体は本当に応えてくれます」とお伝えしたいです。